東久留米市
氷川神社
市無形文化財
南沢獅子舞
江戸時代初期から当地に伝わるもので「一人立三匹獅子舞」の形式。〈太刀使い〉〈世流布(せりふ)〉〈神楽〉〈万歳(まんざい)〉とが組み合わさったものである。古くは氏子の長男のみ伝承されていた。現在は年に一度、秋に稽古が行なわれ、本番奉納として4年に一度の秋祭に演じられる。当地の菩提寺でも同様に奉納され、特に万歳はこの菩提寺でのみ行なわれるもので、大峯万歳の掛け合いがおもしろい。獅子舞と万歳があわせて行なわれるのは全国でも数例とされ、たいへん貴重な伝統芸能である。
氷川神社について
創立は不祥。隣接する南沢湧水地の河川に囲まれた高台に鎮座。古来より湧水守護神として奉祀されている。古文書によれば在原業平東征の折、当社に立ち寄られる一節あり。社宝の棟札には承応3年(1654年)社殿再建とある。
【鎮座地】東京都東久留米市南沢3-5-8
(平成23年10月寄稿)
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