東大和市
豊鹿嶋神社【かしまさま】
都指定有形文化財(建造物)
本殿
この本殿は文正元年(1466)の建立で一間社流造。棟札によって創建及び修理の年代が確定されており、都内に現存する最古にして唯一の室町時代建立になる神社本殿である。大工は二郎三郎近吉。向拝柱、垂木等に採用されている意匠から、宋様式的要素のない純粋な和様であった可能性が高く、当地方における中世和様建築の在り方を示す建造物としても貴重である。(由緒書参照)
豊鹿嶋神社【かしまさま】について
武蔵名勝図会記載の社伝によれば創建は慶雲4年(707)、武蔵の国に来た鬼神を常陸峯に鎮めて、天智天皇第四の姫宮及び蘇我倉山田石川麿が建立したという。棟札には社名が「鹿嶋大明神」と記され、「豊」の字は明治以降に付いたと考えられる。
【鎮座地】東京都東大和市芋窪1-2067
(平成25年2月寄稿)
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