足立区
氷川神社
区登録有形文化財
本殿
現在の社殿は、天保7年(1836)の建築で、総けやき造り。柾目の素材を集めて造営されている。唐様破風流れ造りの屋根が大きく社殿を覆っている。特徴は社殿一面に施された彫刻である。向拝両柱の昇竜・降竜をはじめ、本殿各面には唐獅子や牡丹、八岐大蛇退治、天岩戸開き、天孫降臨の様子などが彫刻されている。さらに奥の懸崖には、親子の唐獅子が彫り抜かれている。
舎人地域は、江戸時代には赤山街道の宿場として栄え、「ごぼう市」に代表される市場町として賑わった。この経済的な背景が、優れた彫刻を持つ社殿の建立につながったといえる。(足立区教育委員会掲示参照)
舎人地域は、江戸時代には赤山街道の宿場として栄え、「ごぼう市」に代表される市場町として賑わった。この経済的な背景が、優れた彫刻を持つ社殿の建立につながったといえる。(足立区教育委員会掲示参照)
氷川神社について
創建は正治2年(1200)、武蔵国一宮の氷川神社より勧請祭祀したと伝えられている。はじめは舎人・入谷・遊馬村の鎮守であったが、明治5年に各村分離して舎人村の鎮守となり、村社に指定された。
【鎮座地】東京都足立区舎人5-21-34
(平成25年5月寄稿)