渋谷区
明治神宮
都指定有形文化財(建造物)
旧赤坂仮皇居御会食所
(憲法記念館・明治記念館本館)
明治14年(1881)、港区の旧赤坂仮皇居に明治天皇の迎賓施設として建築された。御会食所の外観は御所風を基本としながら、洋風に床を板敷きとし絨毯や暖炉を導入した和洋折哀の最初期の様式に特徴がある。戦災で焼失した明治宮殿に連なる遺構であり、日本の近代初期の外交儀礼の場として現存する最古かつ唯一のものである。大日本帝国憲法の草案審議の場でもあったことから、明治41年にその功績のあった伊藤博文公に下賜され、品川区大井町に移築された。憲法発布三十周年を迎えるに際して、大正7年に伊藤家から明治神宮奉賛会に奉献され、明治神宮外苑の現在地に移築された。戦後は明治神宮の結婚式場として現在まで利用されている。二度の移築に際しても御会食所の部材や意匠は継承され、明治時代を記念する建造物として高い歴史的意義を有し、かつ意匠的に優れ文化的価値が高い。令和2年3月、東京都指定有形文化財に指定された。都指定有形文化財(建造物)
明治神宮について
明治45年(1912)7月30日に明治天皇、大正3年(1914)4月11日には昭憲皇太后が崩御され、国民から御神霊をお祀りして、御聖徳を永遠に敬い、お慕いしたいとの熱い願いが沸き上がり、大正9年(1920)11月1日に両御祭神と特にゆかりの深い代々木の地に御鎮座となった。令和2年、鎮座百年祭を迎える。
【鎮座地】東京都渋谷区代々木神園町1-1
(令和2年6月寄稿)
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