足立区
舎人(とねり)氷川神社
絵馬「源義家図」
慶応2年(1866)に同社に奉納された絵馬。描かれた絵は、源義家(八幡太郎)と雁と松。後三年の役(永保3年〜寛治元年、1083〜7)にて、源義家が雁の列の乱れから伏兵に気づいた逸話を画題とする。作者の平柳文暉(ひらやなぎぶんき)は、谷文晁(たにぶんちょう)の孫である二世谷文一に入門して絵画を学んだ人物で、地元舎人の出身。
本絵馬は、足立区立郷土博物館の令和三年度文化遺産調査特別展「谷文晁の末裔―二世文一と谷派の絵師たち―」に出品された他、「絵師・平柳文暉の絵馬・源義家図」(『足立史談』第644号、10月15日刊)にて詳しく紹介されている。
本絵馬は、足立区立郷土博物館の令和三年度文化遺産調査特別展「谷文晁の末裔―二世文一と谷派の絵師たち―」に出品された他、「絵師・平柳文暉の絵馬・源義家図」(『足立史談』第644号、10月15日刊)にて詳しく紹介されている。
舎人(とねり)氷川神社について
御祭神は須佐之男命で、鎌倉時代の正治(しょうじ)2年(1200)、武蔵国一之宮・氷川神社より御分霊を勧請し、創建された。現在の本殿は、総欅の木造権現造で、天保7年(1836)造営とされる。本殿の彫刻などを保護するため、フェンスで覆われている。境内社として諏訪神社と天神社が鎮座する。
【鎮座地】東京都足立区舎人5-21-34
(令和3年12月寄稿)