八王子市
白山神社
都指定有形文化財(考古資料)
経塚出土遺物
現在の当神社周辺は削平されていて旧状を知ることはできないが、明治時代発行の地誌によれば、社殿の後ろに大きな塚が存在していた。その塚が文政9年(1826)正月に崩れ、経巻(紙本経)を収めた銅製経筒が偶然に発見された。その後明治・大正時代の発見も含め計4回にわたって、経巻の他に銅鏡、経筒を入れた甕などが出土した。経巻は全て朱書きで、仁平4年(1154)に写経されたことが記されている。(八王子市郷土資料室資料参照)
白山神社について
創立年代不詳。当社は口碑に武蔵坊弁慶の結縁者弁智が誓願を起こし、法華経を謄写して東国七社へ奉納したといわれるものの一つである。天正18年(1590)豊臣秀吉の小田原征伐の際に戦禍を受けて焼失。その後慶長18年(1613)に再建された。
【鎮座地】東京都八王子市中山字7号817
(平成24年11月寄稿)