八丈島八丈町
優婆夷宝明神社
町天然記念物
優婆夷宝明神社のソテツ
ソテツ(蘇鉄)は裸子植物ソテツ科の常緑裸子植物で、中生代には地球上に広く分布していたが、現在では限られた地域に約100種が知られている(ブリタニカ百科事典より)。当社のソテツは樹齢700年から1000年といわれ、大きさは高いところで約5メートル。島内にはほかにも古株あるが樹齢・樹姿から、町天然記念物に指定されている。
島では何年かに一度咲くソテツのことを別名御赦免花(ごしゃめんばな)と呼んでいる。これは赦免となった流人を迎えにくる船に合わせたように咲くからとも、無実を叫びながら断食死した僧の墓にソテツが咲くと赦免状が届いたからともいわれる。
島では何年かに一度咲くソテツのことを別名御赦免花(ごしゃめんばな)と呼んでいる。これは赦免となった流人を迎えにくる船に合わせたように咲くからとも、無実を叫びながら断食死した僧の墓にソテツが咲くと赦免状が届いたからともいわれる。
優婆夷宝明神社について
創祀年代は不詳。ご祭神は事代主命の妃の一人、八十八重姫(優婆夷大神)とその子・古宝丸(宝明神)で、この二柱の神により島が繁栄したという。寛政年間(1789~1801)当時の神職・奥山氏の老衰により岡里の私邸に遷座されていたが、明治8年に現在地に戻った。式内社で八丈島、八丈小島、青ヶ島の総鎮守である。
【鎮座地】東京都八丈島八丈町大賀郷660-1
(平成25年8月寄稿)
優婆夷宝明神社のページへ