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神社Q&A
神社と神道について、皆さまのご質問にお答えしています。

祭器具(2)

紙垂(しで)の作り方について教えてください
 かつては麻(あさ)で穢(けがれ)を祓い清めていたようですが、のちに楮(こうぞ)(クワ科の落葉低木。 樹皮の繊維は日本紙の原料となる)から作った木綿(ゆう)(楮から採(と)った糸)や和紙(楮から作った紙)を用いるようになって、後世になると、この紙を榊(さかき)の枝に付けて清浄の証としたようです。
 この紙が、今では「紙垂」といわれるもので、素材としては奉書・美濃紙・半紙を用い、垂れる数によって二垂(ふたたれ)・三垂(みたれ)・四垂(よたれ)・・・などがあります。
 古式には白川流・吉田流があり、またそれぞれの神社でも裁(た)ち方や折り方に伝統があるものです。いずれにしても白衣を着用して身を清め、心を落ちつけて紙垂を作り上げます。
 玉串(たまぐし)や注連縄(しめなわ)などには、多くは四垂が用いられます。紙垂を注連縄にはさみ込むときは、紙垂の頭部分を小さく二つくらいに折り曲げて、縄日に等間隔にはさみ込むようにします。