神道(しんとう)という言葉はいつ頃から使われているのですか
『日本書紀』の第三十一代用明天皇の条に、「天皇信仏法尊神道」(天皇は仏法を信じ、神道を尊びたもう)とあり、これがわが国の文献上での初出です。
神道は日本民族の間に自然に生まれ育った、伝統的な神祇(じんぎ)信仰ですから、これに対する固有の呼称はなかったようですが、欽明天皇の御時に伝来した仏法に対比して、神道と表現することにより区別したのでしょう。
ところで、中国では『易経(えききょう)』に神道という言葉が用いられていますが、こちらの方は日本と違って霊妙なる道という意味のようです。 また、「後漢書(ごかんしょ)」では、墓に通ずる道の意味で使われています。
神道は日本民族の間に自然に生まれ育った、伝統的な神祇(じんぎ)信仰ですから、これに対する固有の呼称はなかったようですが、欽明天皇の御時に伝来した仏法に対比して、神道と表現することにより区別したのでしょう。
ところで、中国では『易経(えききょう)』に神道という言葉が用いられていますが、こちらの方は日本と違って霊妙なる道という意味のようです。 また、「後漢書(ごかんしょ)」では、墓に通ずる道の意味で使われています。