写真
神社Q&A
神社と神道について、皆さまのご質問にお答えしています。

神社と祭神(8)

神社の称号について教えてください
 神社の称号には、「神社」といわれる他に「神宮」「宮(ぐう)」「大社(たいしゃ)」「社」などがあり、各々の神社の由緒に基づいて定められています。
 神宮という称号は、明治神宮や熱田(あつた)神宮、平安(へいあん)神宮のように、皇室と深いつながりをもつ神社であるとか、天皇を御祭神としてお祀りしている神社に用いられます。ただし、単に「神宮」と称した場合は、伊勢神宮のことをさします(「伊勢神宮」は通称であり、正式な名称は「神宮」です)。
 宮の称号は、八代宮や井伊谷(いいのや)宮のように、親王をお祀りしている神社に用いられます。なお、東照宮や天満宮、八幡(はちまん)宮のように慣習的に称号を用いる例もあります。
 大社の称号は、かつて官国幣社(かんこくへいしゃ)制度があったときには、出雲(いずも)大社のことをさしました。しかし、戦後になってからは、春日(かすが)大社や住吉大社のようにこの称号を用いる神社が増えました。これらの神社は、いずれも旧社格が官幣(かんぺい)大社、国幣(こくへい)大社の神社です。
 社の称号は、大きな神社から御祭神を勧請(かんじょう)した神社に用いられ、神明社(しんめいしゃ)や天神社(てんじんしゃ)などがあります。