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まつりについて
神社のまつり、家庭のまつり、人生のまつりをご紹介しています。

神社のまつり(5)

大祓

心身を祓い清め、無病息災を祈る神事

 日々の暮らしの中で知らず知らずのうちに犯したであろう罪や過ち、心身の穢(けがれ)を祓い清め、無病息災を祈る神事を「大祓(おおはらえ)」といいます。これは毎年6月と12月の2回、その月の末日に行われます。6月の大祓を「夏越の祓」、12月の大祓を「年越の祓」ともいいます。平安時代の法典「延喜式(えんぎしき)」にも、6月と12月の大祓が記されており、古くから行われていたことがわかります。
 大祓では「形代(かたしろ)=紙を人の形に切り抜いたもの」に名前と年齢を書き、さらにその形代で身体を撫でて息を吹きかけます。そうすることにより、自分の罪穢を移し、それを海や川に流すことで我が身の代わりに清めてもらいます。
 また、神社によっては鳥居の下や拝殿の前などに茅(かや)で作った大きな輪を設け、それをくぐることで疫病や罪穢を祓う「茅(ち)の輪くぐり」が行われています。これは、「備後国風土記」に見られる、蘇民将来(そみんしょうらい)が茅の輪を疫病除けのしるしとした伝承に由来します。こうして心身ともに清らかになって、あとの半年間を新たな気持ちで迎えるのです。

大祓