新嘗祭
新穀を得たことを神さまに感謝するお祭り
「新嘗祭」は「しんじょうさい」ともいい、「新」は新穀を「嘗」はご馳走を意味します。毎年十一月二十三日に全国の神社で行われ、新穀を得たことを神さまに感謝する新嘗祭は、五穀の豊穣を祈願した二月十七日の祈年祭と相対する関係にあるお祭りで、この日、宮中では天皇が感謝をこめて新穀を神々に奉るとともに、御自らも召し上がります。
新嘗祭の起源は古く、『古事記』にも天照大御神が新嘗祭を行ったことが記されています。現在では「勤労感謝の日」として、国民の祝日となっていますが、一説によるとその祝日名は、命の糧を神さまからいただくための勤労を尊び、感謝をしあうことに由来しているといわれています。