生命の言葉

『書経』
備えあれば患(うれ)えなし
『書経』
儒教の経書である『五経』の一つ。中国神話に登場する尭・舜から秦の穆公に至る記録をまとめたもの。古代政治における君主と臣下のやりとりが詳細に記され、多種多様な教訓が示されており、史書としても価値が高い。帝王学の名著であり、我が国でも「昭和」や「平成」など年号の出典として採用されている。
神道知識の誘(いざな)ひ
先祖祭り
人生の四大儀式といわれる「冠婚葬祭」。その内の「祭」は、神道では祖先の御霊(みたま)を祀る祖霊祭や慰霊祭を、仏教では「法事」を指しています。共に「亡くなられた方の御霊安らかなれ」という心を込めて齋行しますが、仏教においては一般的には三十三回忌をもって法事を終了します。しかし神道においては五十年祭、百年祭と慰霊の祭に期限はありません。これは、神道では亡くなられた方の御霊は家の守り神となって、いつまでも子孫を見守ってくださる神さまとなるからです。祖先を特に意識する行事の一つにお彼岸があります。お彼岸は仏教由来のものですが、春分秋分の日に、宮中祭祀として明治十一年から春季皇霊祭、秋季皇霊祭が斎行されています。
それに倣い、講員や氏子が一堂に会して祖霊祭を斎行し、神職の話を聴いたり、親睦を深めたりする例もあります。
〜毎日の先祖の祭り〜
私たちが今在るのは、先祖の御蔭です。御霊舎(みたまや)、仏壇への毎日のご奉仕ご挨拶こそが最も身近な先祖の祭りではないでしょうか。
今月の祭日
【春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)】(春分の日)
宮中三殿のうち皇霊殿において、歴代天皇・皇族の御霊へのお祭りが行われます。
天皇皇后両陛下をはじめ皇族方がご拝礼なされます。