ご社宝めぐり
東京の神社の大切な「ご社宝」をご紹介しています。
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葛飾区半田稲荷神社この遺構は嘗ては湧泉井戸で、現在湧出はしていないが、旧来の形状がよく保存されている。 享保年間(1716~37)の頃には、当社は庖瘡・麻疹・安産に霊験ありといわれ、当時願人坊主(がんにんぼうず/僧形の芸人)が「葛西金町半田の…
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台東区稲荷神社【石稲荷】この幟は当社の近くに「雨華庵」を結んだ酒井抱一(さかいほういつ)が揮毫し、文化10年(1813)2月初午に奉納したと伝えられるもので、現在も毎年初午の例祭日に、正面鳥居両脇に立てられる。幟の寸法は高さ5m75cm、幅56cm。 …
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足立区氷川神社現在の社殿は、天保7年(1836)の建築で、総けやき造り。柾目の素材を集めて造営されている。唐様破風流れ造りの屋根が大きく社殿を覆っている。特徴は社殿一面に施された彫刻である。向拝両柱の昇竜・降竜をはじめ、本殿各面には唐獅子や牡…
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杉並区大宮八幡宮現在の境内は14,000坪。樹齢を重ねた大樹が点在し、周囲も緑が多く武蔵野の面影を残している。ことにつつじが多く、これは徳川家光の発願により、千本の山つつじが植えられたからである。満開時の華やかさから「山照らしつつじ」と称される…
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練馬区氷川神社【大泉氷川神社】嘉永2年(1849)に鳥居とともに奉納された。これは江戸期に橋戸村(現大泉地域)に所領を持っていた伊賀衆の守護神であった稲荷社(現境内社)のもので、元は村内の愛宕社にあったといわれる。正面には家紋と伊賀者組頭などの役職にあった9…
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東大和市豊鹿嶋神社【かしまさま】この本殿は文正元年(1466)の建立で一間社流造。棟札によって創建及び修理の年代が確定されており、都内に現存する最古にして唯一の室町時代建立になる神社本殿である。大工は二郎三郎近吉。向拝柱、垂木等に採用されている意匠から、宋様式…
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新宿区鎧神社境内摂社・天神社にある狛犬は、全国的にも珍しい狛犬型庚申塔です。側面に武州豊島郡柏木村の講中の氏名と享保六辛丑天十一月(1721)の紀年銘が記されています。江戸西郊の農村文化がうかがえる造形で民俗学的にも貴重な資料です。高さ60…
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八王子市白山神社現在の当神社周辺は削平されていて旧状を知ることはできないが、明治時代発行の地誌によれば、社殿の後ろに大きな塚が存在していた。その塚が文政9年(1826)正月に崩れ、経巻(紙本経)を収めた銅製経筒が偶然に発見された。その後明治・大…
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世田谷区氷川神社当社には文政7年(1824)の本殿再建の棟札がある。現在の本殿はこのときのもので、昭和63年に建てられた社殿の中に納められている。一間社殿造の様式を持ち、屋根は柿葺、総欅造りである。装飾は白木造りで、龍の丸彫をはじめ、賢人の浮彫…
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三宅村富賀神社これは2年に1度、8月4日から9日まで行われる例大祭の神輿渡御で、島内最大の祭礼行事である。神輿が阿古・伊ヶ谷・伊豆・神着・坪田の旧五か村の鎮守社に1泊ずつしなら島内を巡行するという、全国でも極めて特異な形態を維持している。平成…
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港区乃木神社去る7月30日は、明治天皇が神去りましてより百年に当たり、明治神宮に於いては明治天皇祭が厳粛且つ盛大に斎行された。 明治天皇崩御の後、乃木将軍は毎日欠かさず宮中殯宮に参殿通夜され、その後愛馬璞(あらたま)号の馬上より寂しげに…
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渋谷区明治神宮大正10年11月1日開館。設計は大江新太郎*が担当。建物は正倉院の建築様式を模した校倉風大床造。わが国初期の鉄筋コンクリート造で、しかも当時の和風形式としては、実に斬新な意匠であり、大正時代を代表する建造物…
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江戸川区諏訪神社この社殿は天保14年(1843)11月に造立されたもので、頭領は越後国蒲原郡田島村出身の山際万吉藤原鎮路である。 明治百年を記念した境内整備事業に伴って昭和44年に現在の本殿を建築した際に、旧本殿は稲荷神社(白崎稲荷・伝十郎…
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品川区八幡神社【戸越八幡神社】これは、延享3年(1746)に、荏原郡戸越村の村民たちが、鎮守である当社へ奉納したもので、狛犬としては区内で最も古いものである。 この頃、江戸周辺では庚申信仰が盛んであり、この狛犬も戸越村の庚申講中が中心となって造立が進め…
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江東区天祖神社【神明さま】“社寶獅子頭ノ辞、先ノ社掌田中泰雄ノ遺志ヲ継承シ御社殿造営奉祝記念トシテ昭和六年十月初旬、氏子特志寄付トシテ製作ニ着手、同七年二月完成ス昭和七年壬申春 天祖神社社掌田中道太郎”と、台座の内側に、氏子16ヵ町780名の奉納者芳名と…
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中央区住吉神社当社の扁額は、嘉永年間に江戸陶器仲間が奉納した尾州瀬戸村の名工井上治兵衛作の陶製扁額が架けられていたが、明治3年の風災によって破損してしまった。 現在の扁額は、明治15年に有栖川宮幟仁親王殿下がご参拝された折りの御染筆をもと…
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大田区八幡神社 【久が原東部八幡神社】入母屋造り。社殿は茅葺(火災予防のため昭和53年に銅板で覆う)で文久2年の建築といわれる。欅造りで軒廻りは簡素ながら蟇股(かえるまた)、斗(ときょう)をもち、周囲に廻縁を備え勾欄をつけている。向拝は銅板葺。厚い茅葺の社殿は区内で…
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台東区浅間神社【お富士様】麦藁細工の蛇は、宝永年間(約300年前)駒込の百姓喜八という人が夢告により、疫病除け、水あたりよけの免符としてひろめてから、霊験あらたかと評判になった。そうしたことから江戸中の浅間神社で頒布するようになったと伝えられ、浅草でも出…
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八王子市多賀神社この神輿は明治15年(1882)東京浅草で建造されたものと伝えられ、昭和52年に大修理を行っている。鳳輦形式の類型に属し、構造は江戸様式の正統工法の遺構を残している。特に二軒扇垂木[ふたのきたるき](重垂木)、三手先斗[みてさき…
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世田谷区八幡神社【勝利八幡神社】当神社の旧本殿は、前面を唐破風付きの向拝とした一間社である。向拝には七級の木階を設けている。向拝柱の上部には象鼻・拳鼻を付け、その上に連三斗組を置き、桁を受ける。 正面と両側面に高欄付の切目縁を回し、脇障子を付けている。 …
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東久留米市氷川神社江戸時代初期から当地に伝わるもので「一人立三匹獅子舞」の形式。〈太刀使い〉〈世流布(せりふ)〉〈神楽〉〈万歳(まんざい)〉とが組み合わさったものである。古くは氏子の長男のみ伝承されていた。現在は年に一度、秋に稽古が行なわれ、本番…
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目黒区天祖神社この二基の庚申塔は駒形で、合掌六臂の青面金剛、日月、二鶏、三猿が浮き彫りされています。江戸時代、農村では60日に一度巡ってくる庚申の日に人々が集まって青面金剛などをまつり、飲食しながら夜を明かす庚申待という民間信仰が盛んに行われ…
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八王子市今熊神社【今熊大権現】本天狗像は、今熊大神の神使として、神殿右・左神座に配している。天狗像一対のうち一体は片手に葉ウチワを持つ大天狗といい、もう一体は巻物を持つ小天狗と称する烏天狗像である。像の背中には「飛羽根」があり、その姿は山伏である。大きさは約…
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千代田区平河天満宮この鳥居は支柱にある銘文によれば、天保15年(1844)12月に、麹町周辺の人々によって奉納されたもので、御鋳物師西村和泉藤原政時の製作であることもわかります。西村和泉は元禄から明治期まで12代にわたって神田鍛冶町に居住した鋳物…