神宮大麻(じんぐうたいま)は毎年何体ぐらい頒布(はんぷ)されるのですか

御師は、崇敬者を檀那(だんな)と呼び、毎年檀那場(だんなば)という一定の決められた地域を、一定の時期に訪問して廻り、その際に御祓大麻を頒布しました。このような御師の活躍によって、全国に神宮のご神徳が広められ、現在のように、神宮大麻を神棚にお祀(まつ)りすることが確立したのです。
明治五年、御師による頒布は廃止され、御祓大麻という名称も、神宮大麻と改称されました。そして、神宮大麻は市町村あるいは神職会を通じて、頒布されるようになりましたが、昭和二十一年からは、神社本庁が委託を受けて、頒布することになったのです。
神宮大麻の頒布数は、昭和十八年に千二百万体を記録したものの、戦後は一時大幅に減少しました。現在では一千万体を目標に頒布活動が行われています。